「ZZR1100」というバイクをご存じですか?
ZZR1100は発売当時最高速300kmを目指して作られたスポーツバイク。実際は300km/hには届かなかったものの、発売以降約7年間の間不動の最高速ホルダーとして君臨した。
- 古めかしい形だなぁ…
- いかにも重たそうで取り回し大変そうだ。
- 曲がらない、止まらない、重いって聞くけど、実際はどうなんだ?
などなど、気になることもたくさんあることと思います。
ZZR1100ってどんなバイク?
速さも楽しめるツアラーって感じかな。
ここではこれまで乗ってきたバイクが40台以上のPaPachiが、所有したことのある人しか知らないZZR1100についてレビューします!!
スペック
Papachiがいつも参考にさせてもらっているBike Brosさんにスペックの詳細がございましたのでご参照下さい。
特徴
- ウインカーがカウル横にウイング状に配置。
- ヘッドライト下のエアダクトが2口付いている。
- リアに格納式のバンジーフックが付いている。
- 楕円形の丸テール。
レビュー
整備性とカスタム
カスタム
純正はフルカウル。太もも周りの熱さ対策を含め、アンダーカウルを除去してハーフカウルにするのもあり。
ツアラー寄りにするためにハンドルをアップハンに変えたりも検討できる。
整備性
とりあえずカウルをはぐらないと何もできない。
キャブはダウンドラフト(エンジンに対して斜め上にキャブレターが付いてる)なので、先にタンクを外すなどの一手間が必要。
✳カスタムや整備について、旧車の部類に入るため、純正部品が少なくなってきつつある。今後、他のZ系の部品を流用することも検討していかなくてはいけないかもしれない。
疲労度
ゆるめのセパハン。SSより楽でネイキッドよりはきつい程度。長距離乗ってても疲れたという感じにはならない。ただ、降りて向きを変えるとか、押して移動しないといけない場面が出てくるとちょっと辛い。
積載性
シートの下に少し物を入れられるスペースあり。片側に携帯、小銭入れ程度は入れられる小物入れがある。リアに格納式のフックがあり、ある程度の荷物であればネットやロープで固定することが可能。
タンデムツーリングも十分楽しめるシートになっている。
足つきと取り回し
足つきは意外とよい。でも250kgと車重があるため取り回しはかなり大変。こかしたら起こすのにきっと苦労する…
燃費
Z系は全般的に燃費はあまりよくない。というか、「回してなんぼのカワサキ」の言葉通りのバイク。回さないと楽しくないし、ZZR1100も例外ではない。
stop&goじゃないロードで14~15km程度。
走行性
ホイルベースが長いからなのか、最近のバイクと比べるとヒラヒラ感はなく、コーナーリングの際(特に高速コーナーで)重さを感じることがある。よくZZR1100は曲がらないと言われるが、この曲がりにくさについては車体の調整で改善できる部分があり、そこまで気にならなくなる場合もある。
レスポンスもSSのような繊細さはなくむしろマイルド。従って加速はゆったりだが、走行中の延びはある。ラムエアシステムによる加速もあり最高速は楽しめるものの、VmaxのV-boostのような急加速ではない。
ただ、車重に対してブレーキ機構が弱い気はする。エンジンブレーキに関しては旧車であることを鑑みるとその当時ではそれなりだったのではないかと思う。
まとめ
ZZR1100はカワサキが最高速のみならず、ライダーのあらやる欲求をできる限り満足させるべく開発された。結果、高速走行はもちろん、コーナーリングや街乗りまでほぼすべてのシチュエーションで何不自由なく楽しむことができる。
唯一の欠点は取り回しの部分。いろいろ装備した結果なのか外殻が大きく、車重は重量級なので降りて移動するだけでも大変。人にもよるかもしれないが、その割に走りは軽快でそれほど重さを感じることがない。
購入前には“止まらない、曲がらない、重たい“などなど、あまりいい話を聞かなかったが、いざ所有してみると所有感抜群、取り回しが重たいだけでバイクの調整次第でいろいろな場所を余裕を持って走れる懐の広いバイクだった。
ZZR1100はKAWASAKIの意向により最高速だけではなく、ライディングの全般に無敵なバイクを作る!といったカワサキのコンセプトの下作られたマシンです。だから街乗りできるようハンドリングがよかったり、長距離走っても疲れないような仕様になっていたりします。
前期型であるC型からフレームがラムエアダクトがツインになったりフレームがツインスパーフレームになってより安定して走行できるようになっていたり。バッテリーの取り付け位置も低くなってより低重心化したり等細かい部分の改良を経てより扱いやすくなったといわれています。
最近のリッターバイクに慣れているといろんな面で扱いにくさを感じることがあるかもしれないけれど、バイクの歴史を楽しめるバイクとして一度経験すると、それから先のバイクの考え方が変わってくる、かもしれないです。
以上、最後までご閲覧いただきありがとうございました。
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