「SR400」というバイクをご存じですか?
言わずと知れたYAMAHAのバイク。発売当初から大きな仕様変更をされることがなく販売され続けてきた。
排ガス規制のために2回の生産中止を経験したがその度に適合車を発表してきた。しかし、2020年モデルを最後に製造販売を断念することとなった。
- SRってカスタムしやすいバイク?
- 何でこんなに有名なの?
- 乗ってる人もいけど、乗りやすいのかな?
などなど、有名バイク故の気になることもたくさんあることと思います。
SRってどんなバイク?
良い意味でスタンダードなバイクだよ。
ここではこれまで乗ってきたバイクが40台以上のPaPachiが、所有したことのある人しか知らないSR400についてレビューします!!
✳以下、基本的に純正の状態をレビューしております。
スペック
Papachiの教科書、Bike Brosさんにスペックの詳細がございましたのでご参照下さい。
*SR400はモデルチェンジを頻回にしています。Papachiが持っていたSR400の型がどの年代のものなのか不明なので、2008年モデルにリンクを貼り付けております。ご了承下さい。
特徴
- スターターはキックオンリー。
- エンジンは399ccのビッグシングル。
- エンジンオイルの給油方式ははドライサンプ。フレームがタンクになっている。
- ベースはYAMAHAのXT500。
レビュー
整備性とカスタム
カスタム
カスタム部品は豊富に存在。純正でもよし、カスタムでアメリカンぽくもなるしカフェレーサーぽくもなる。カスタムによっては原型が分からなくなるようなことも。わかりやすい構造をしているので、カスタム初めてという人でもイージーかも。ネットや雑誌などの媒体で取り上げられることも多いからカスタムの情報として困ることはほとんどない。
整備性
シンプルな構造であり、わかりやすい。ただ、オイル循環機構がドライサンプな上フレームがオイルタンク代わりをしているのでウェットサンプでのオイル交換に慣れている場合少し戸惑う可能性あり。
疲労度
街乗りなどチョイノリや通勤通学で使ったりするのにもちょうどいい。ただ、長距離のツーリングとなると細身だし、シートも厚いわけではないのでお尻がいたくなってはくる。スピードが乗ってくると風も全面的に受けるので、そのあたりでも疲労が蓄積する。
気をつけないといけないのは、始動の際のキックを失敗するとオイルがプラグにかぶってしまって点火しなくなること。こうなると点火するまでキックを何回も何回もしないといけなくなり乗る方の息が上がるなんてことも。蹴り方を間違えるとケッチンくらってスネ夫辺りにまさに打撃を受けることも。これ、泣きたくなるほど痛いから気をつけてもらいたい…。
ケッチン対策についてはヤマハブログさんに面白い記事が。一読の価値あり!
積載性
荷物は全く載らないので荷物を入れようと思うとサイドバックを付けるべき。タンデムはできるけど、あまりオススメはしない。
プラグかぶりの対策として交換用のプラグやプラグレンチ、ワイヤーブラシ等を携帯する人も。その場合はやはりサイドバックあった方がいい。
足つきと取り回し
足つき最高!取り回しも車体が軽いので万が一倒しても難なく起こせる。
走行性
軽いし細身のバイクなので速度が気にならないくらいのスピード感、スリルを感じられる。街乗りやちょっとした気晴らしの短距離なツーリングに最適で、普段着のまま乗っても違和感はない。
パワー自体はそんなに大きいバイクではないのでアクセルを開けても頭打ちする感覚がある。また、ある程度のスピードが乗ってくるとハンドリングが不安定になりグラつくことも。ただし、低回転でエンジンを回したときのビッグシングルのトルク感は車体の限界を払拭できる楽しさだと思う。
まとめ
SRはSingle Road sportsの頭文字を取っている。YAMAHAのXT500を元にフレームベースをショート化、よりオールラウンドに楽しめる用に改良したバイク。始動がキックオンリーで発売から製造中止まできているバイクは、SR400をおいて他にはない。
いい意味でこれといった特徴がなく、癖がないので万人受けするthe standardバイク。誰でも乗れるバイクといっても過言ではない素晴らしいバイクであるがために刺激は少なく、例えばリッターバイクやスーパースポーツ等からの乗り換えとなるとどうしても物足りなさを感じてしまうことはあるかもしれない。
SR400はシングルエンジンで部品もたくさん存在していてカスタム初心者にも優しいバイク。(2023年11月現在、排ガス規制の緩い国ではSR400は販売継続されているため、部品の供給量の心配は当面しなくても良さそう)乗り続けているとより自分好みに代えたいという欲が出て来るものだが、カスタム部品が多数存在するためオリジナルのバイクに改造できることも魅力の一つ。
キックスタートがうまくいかなくて大変と思うこともあると思うが、それもSRの“味“として捉えられるのか、セルがないから“仕方ない“と捉えるのかで大きく価値観が変わってくる。
飽きることなく乗り続けることのできるバイクだからこそ、SR400は発売以降2020年に製造終了となるまで大きく仕様変更されることがなかったのではないかと思う。
SR400は、いじればいじるほど違った見た目、楽しみ方ができるバイクです。また、製造開始から生産終了まで基本的な構造が大きく変化せず経過してきたバイクはほとんどありません。長年所持されている方の中にはそういった古くて新しい姿に共感している方も少なくないのではないかと思います。
世の中には多種多様なバイクが存在しますが、始めてバイクに乗るよ、という方から初心に帰りたいと考えてる方にオススメの1台だと思います。
以上、最後までご閲覧いただきありがとうございました。
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